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2016年11月30日
アコーディア・ゴルフ  「投資ファンドが買収」

投資ファンドのMBKパートナーズは29日、ゴルフ場運営のアコーディア・ゴルフを約1500億円で買収すると発表した。TOB(株式公開買い付け)により完全子会社にする。人口減少でゴルフ場を取り巻く収益環境の悪化が予想されるなか、アコーディアはファンド傘下で成長投資を加速し、生き残りを目指す。
MBKによる買い取り価格は1株あたり1210円。過去6カ月間の株価の平均に対して12%の上乗せとなる。アコーディアの借り入れ(636億円)を含めた買収総額は1489億円となる。TOB期間は11月30日から来年1月18日まで。来春にも上場廃止となる見込み。MBKは取締役の過半数を派遣する。
旧村上ファンドの村上世彰元代表が関係する投資会社のレノ(東京・渋谷)などアコーディアの大株主もすでにMBKとTOBに応募する契約を結んでいる。 
アコーディアは全国約2400のゴルフ場のうち135コースを運営する最大手。ここ数年は利用者数、業績とも伸び悩んでいる。体力が残る今のうちに非上場化することで、これまで配当などの株主還元に充てていた資金を成長投資に振り向ける。田代裕子社長は「老朽化した設備を更新し、女性など新たな顧客を呼び込みたい」としている。
(日本経済新聞 電子版より)